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  .99.12.10(金)第八回
 「新潟のサッカ-シ-ンを語る」
 
  ゲスト:岡田 朝彦(新潟県サッカー協会)

<内容>
前半:今年のアルビレックス新潟をふりかえる/日本サッカーを取り巻く環境の2本立て
後半:フロアーよりの質疑応答。

雑感:立場上言葉を選ばざるを得ない話も多い中「伝えられることを可能な限り伝えよう」という熱意を感じる内容でした。
コーチのライセンスに関することは非常に興味深くきくことができました。私たちが知らなかったコーチライセンスのしくみや現状はやはり現役で学んでいるだけあってわかり易く熱く語っておられました。
いくらサッカーがうまくても人に伝える事ができないようではいいコーチにはなれない点と、サッカーを離れても1人の人間として社会生活を送れるような大人に育てていきたいといっておられた点は共感をおぼえました。
  .99.11.19(金)第七回
  「十日町市における公認キャンプ招致活動について」
 
  ゲスト:若山 裕(W杯公認キャンプ十日町誘致実行委員会)

<内容>
前半:若山氏によるキャンプ誘致に至るまでの経緯と現在の状況の説明。最初は十日町にWCを呼んで「サッカー王国」の建設を考えていたが新潟市に敗れキャンプ誘致に方向転換したとの事。
10月4日に実行委員会をたちあげ(他の立候補地よりも早い?)、4回の準備委員会を開いている。十日町がイタリアのコモ市と姉妹都市関係にあることから、市長がイタリアを招致したいと公の場で発言したらしく無謀?にもその方向で進んでいるらしい。
雪国のサッカーになじみのない市民にこの活動の意義を理解してもらうのには苦労しているようでした。
後半:フロアーよりの質疑応答。市民の反応や活動する事によるデメリットのあることの市民への報告がなされているか、との質問には若山氏と同席した春日氏(市役所)に少し認識の違いがみられた。若山氏の発言に対するブレーキ役(お目付役)として春日氏が参加したように思いました。
岐阜県古川町(今からルーマニア誘致を握っているというウワサ)や、仏大会のイサンジョー(イランが滞在し、成功)の例を出して、マイナー国を呼んだ方がメリット大きいんじゃないか、との意見に、「市長が言っちゃったんだからもうしょーがないの。イタリアで行くしか」みたいな感じでした。
  . 99.10.22(金)第六回
  「写真展・サポーター新世紀プレヴュー/欧州最深部を行く」
 
  ゲスト:宇都宮 徹壱(写真家)

<内容>
前半:新潟で開催する写真展「サポーター新世紀」について。宇都宮氏による「サポーターズ・プロジェクト1998」の説明。フォトルポルタージュ「サポーター新世紀」を出版した意義を彼の体験談と約30枚のカラースライドでレクチャー。
後半; 宇都宮氏の司会でフロアーより質疑応答。
実際にW杯を見に行ったときの地元の対応はどうだったか?
宇都宮氏「外国人に対する寛容さが仏・米にはあるが、日本にはみられない」意外に思ったことは「フランスの人達もサポーター以外は無関心(勝ち進むにつれて盛り上がっていったらしいが、)だった」。
いつもAlliance2002、SONのメンバーが心配している事(新潟の、日本の人々が無関心では,W杯の成功もおぼつかない)との整合性は?そんな心配は杞憂なのか?終盤に入るとこの会のお決まりとなっている日本人の国民性・新潟県人の県民性に話題がゆき、そしていつものとおり結論は出ませんでした。

雑感:レクチャー慣れしている宇都宮さん。発言の促しもスムーズ。参加者も興味ある内容だったのでしょうか、積極的な発言が目立ちました。回を重ねるにつれ参加者の問題意識が徐々に喚起されてきている事を実感した今回のサロンでした。
  . 99.9.19(金)第五回
  「W杯、準備のあんばいはどんげですか?」
 
  ゲスト:2002年W杯新潟県開催準備委員会事務局長 古川和正氏

<内容>
前半45分は古川氏のレクチャー(各部会ごとの準備状況)
後半45分は参加者を交えたトークバトル

雑感:ワールドカップの運営面では自信を覗かせているものの、気運の醸成についてはやはり頭を悩ませている模様。市民の動き(=アライアンスなど)への期待の高さが伺えます。
  . 99.8.20(金)第四回
  「スポーツボランティアの理想と現実」
 
  ゲスト:長野県サッカー協会 丸山 朗 氏

<内容>
前半:長野五輪の大会役員(ボランティア)として活躍された丸山氏の体験談と,あるべきスポーツボランティアの姿について。それらの観点から、2002年W杯を新潟で成功させるには・・。
後半;前半を受けてディスカッション。長野ではオリンピックで育った人材がいまもイベントの運営に関わり続けているそうです。

雑感:極めて内容の濃いレクチャーでしたが、出席者はサロン史上最低人数。しかもドタキャン続出。来なかったアナタ、損しましたね。
  . 99.7.17(金)第三回
  「サッカー振興を市民の手で」
 
  ゲスト:サロン2002(東京で活動)選抜軍
中塚義実(筑波大学付属高校)竹中嘉久(シド・ファイナル・アーツ)笹原勉(日揮)宇都宮徹壱(写真家)川井寿裕(文部省)
※本間健康ランドに会場を変更し、フットサル交流を実現。

<内容>
前半:サロン2002(東京)&Alliance2002 それぞれの活動について報告それぞれの歴史と現状、課題 将来 など
後半;前半を受けてディスカッション。Alliance2002としての個別の活動もさることながら、そのバックボーンとなる2002年W杯もしくはそれ以降へ向けての問題意識、理念についてコンセンサスをとっておくべきではないか。(例)何をもってW杯を成功とするか? 等メディアとの関係についてどうつきあっていくか 等

雑感:個性的な論客を揃えた“本家”選抜軍に新潟勢はやや押され気味?自分たちのグループの課題、将来への展開について,サッカー界への問題意識について,常日頃どこまでディスカッションを重ねているか,その差が出たように思います。
  .99.6.25(金)第二回
  「新潟におけるスポーツビジネス」
 
  ゲスト:駒形 正明氏 株式会社テレビ新潟放送網(TeNY)事業部長
 
<内容>
前半:駒形氏のレクチャー「新潟におけるスポーツビジネス並びにスポーツイベント?スポーツ取材とイベント主催の体験を基に?」なぜスポーツにかかわったか(駒形氏の体験を中心に)
(1)新潟における主なスポーツイベント
(2)テレビにとってスポーツはビジネスになったか
(3)新潟県のW杯招致活動
(4)アルビレックス新潟発足の経緯と現在〜将来新潟でプロスポーツは成立するか
後半;前半を受けてディスカッション。スポーツイベント(W杯,アルビレックス新潟)に一般市民を巻き込む仕組み作りとは?新潟にプロスポーツ(スポーツ興行)が根付く(or成立する)土壌はあるか?野球?サッカー?バスケット?行政や競技団体にポテンシャルはあるのか?

雑感:これまでで最多の参加者を集め、ディスカッションもまずまず活発(やや具体性を欠いたか)だったように思います。
  . 99.5.21(金)第一回
  「サッカーくじをホンキで考える」
 
  ゲスト:文部省スポーツ振興投票(いわゆるサッカーくじ)準備室 両角晶仁氏

<内容>
新聞報道などを通して漠然と認知していた「サッカーくじ」。
記念すべき第一回目は文部省から担当者を直接新潟に招いて「サッカーくじをホンキで」考えるものとなりました。事前にくじに関する資料を参加予定者に直接郵送戴くなど、両角氏の熱意あるプレゼンテーションを受けて、議論も盛り上がりました。
くじの是非はともかく、販売する場所については参加者からも数多くの提案がなされ(コンビニなど利便性の高い場所を望む声が多かったのですが、未成年の身分照会の難しさからスタート当初は見送られるそうです)
熱心にメモをとる両角氏の姿が印象的でした。21世紀のスポーツ文化をになう事業としてサッカーくじの成功を祈ります。
  . 99.4.23(金)第0回(プレイベント)
  「メディアと共に語る新潟サッカーの今と未来」
 
  パネラー:斎藤満貴(新潟日報)吉田貴幸(FMしばた)滝沢稔(FM新潟)須山司(テレビ新潟)
その他出席者:17名

新潟という地方都市において,メディアはサッカーとどう関わっていくべきか、視聴者読者はメディアに何を望むか。について約2時間、ディスカッションが繰り広げられました。
パネラー各氏の論調としては、「サッカー熱の低い新潟においてまずは「一般人」の認知を高めていく」という切り口が主流を占めました。サッカーは今のところ商業ベースに乗るソフトとは言い難い。認知度が低いから。だから認知、浸透が優先。その切り口での番組(紙面)作りとならざるを得ない。誰もが興味を持つ,プレイヤーの人物像やバックグラウンドといったものを伝えていく。解説調のものは「?」。中立性、公正さといったメディアの持つべき倫理があるので,そのラインから逸脱はできない。など、間口を広げたアプローチが基本姿勢と感じました。
一方、参加者からは「どうせ、商業ベースに乗らないならば思い切ってオタッキーな内容で勝負しても良いんじゃないか?」「メディアの側がサッカーを知らなさすぎる」など、セグメント化されたニーズに対するメディアの対応力の無さ、を指摘する声がありました。反面、サロンに来ている人々は問題意識、知識の面で「一般人」の平均値とは乖離がある。その意味で、この会で出た意見がそのまま多数派とはいえない。という意見も。
 

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