新春サッカーサロン報告書  
  . 〜こんなにスゴい人が新潟にいるんです〜   
  日時:2004年1月20日(火) 午後7時開演

会場:ライブハウス『アナザーチケット』(新潟市古町)

ゲスト:萩本良博氏(アルビレックス新潟トレーナー)
 萩本さんは現在、アルビレックス新潟トレーナーとして活躍されておられますが、12年前にはフジテレビ系・超難問クイズ番組『カルトQ』において「サッカー編」&「Jリーグ編」の二冠王に輝いたカルトキングとして有名な方です。

司会:NAMARA中村君&森下君

 
 
 アライアンス2002では、2004年シーズン開幕を前に熱いトークを聞いて、今年のゲームやサッカーの楽しみ方を考えてみようと思い、ゲストに萩本さんをお迎えしました。
当日は霙交じりの寒い一日でしたが、会場のアナザーチケットには開演前から熱心なお客さんが集まり、熱気が充満する中でトークショーが始まりました。予定の時間を20分もオーバーしての、2時間20分に及ぶ充実した内容のトークショーの模様をお伝えします。
「すごかった」「感心した」そして「満足した」という声をいただいたこのトークショーの内容を、読まずにはいられませんよ!!

【NAMARA】トレーナーというのは、ゲーム後は忙しいのでしょう?
【萩本氏】試合後には、マッサージはしないんですよ。
試合によって選手は興奮しているために、知らないうちにどこかを打撲したり、捻ってしまった自覚がなかったりします。
そのような状況でマッサージを施してしまうと内出血を助長させてしまうので、試合直後にはマッサージはしないんですよ。

 
   それよりは、ゲーム時の良いパフォーマンスを引き出すために、試合の前日などにマッサージを行うことが多いですね。
【NAMARA】新潟に来て何年目ですか?
【萩本氏】三年目です。新潟に来たのは2002年の1月22日でした。
【NAMARA】来る前の新潟の印象はどうでした?
【萩本氏】
のちに自分が住むことになるは思っていなかった新潟での、コンフェデレーションズカップが開催された2001年のことを思い出すと――。新潟でJ2で3万人の観衆を集めるアルビレックスがあることについて、「それ程までにお客さんを呼び込むパワーって一体何なのだろう?」と思っていましたし、昇格がかかった京都パープルサンガ戦で敗れたゲームを観て、「よくぞ新潟がここまで上がってきたなぁ」と感心もしていました。
それに反町監督が就任したので,注目はしていました。
【NAMARA】2003シーズンを振り返ってみましょう。
【萩本氏】2002シーズンに比べると、パワーアップした部分が。
良い準備が出来て、パフォーマンスが上がったなと思いますね。
【NAMARA】うあ〜、パフォーマンスとか、反町語録がばしばしば出ますねぇ。
反町監督とは、四つ違いなんですよね? 若い頃から監督を見てたとか?
【萩本氏】そうですね――。いわゆる清水東高校時代の高校サッカー界のアイドルとして活躍していた頃からは『見ていない』んですけど。

<会場、大爆笑>

反町選手をよく観るようになったのは、日本サッカーリーグの全日空に入ってからですね。その当時、全日空は2部にいたのですけれど、彼の活躍もあって、その後は1部に昇格しました。
つまり、今で言うJ2とJ1のどちらも経験した貴重な選手なんです。
【NAMARA】2003年のブラジルキャンプについて聞かせてください。
【萩本氏】ブラジルキャンプはきつかったですけど、選手にとって一番辛かったと思うのは、生活様式が全く違ったということでしょう。日本にいればコンビニやレンタルビデオ屋さんがあり、非常に便利ですが、ブラジルは何も無く、サッカーに没頭するしかない。サッカーをやるには最高の場所だと思いますけど、最初は戸惑いますよね。
【NAMARA】本当に何も無い状態ですか? 隔離ですね。
【萩本氏】犯罪に巻き込まれにくいという点では、良かったと思います。施設にはプールなどもあり、設備的には充実していたと思いますよ。またそれと2002年の沖縄キャンプと比べて何が良かったかというと、“温かかったこと”ですね。沖縄は寒かった。
反町監督がよく言うのが、『プレーヤーズファースト』。「まず最初に選手のことを考えろ」ということなのですけれど、ケガをする確率が低いという点では温かい場所の方がいいですよね。
2002年が自分にとっては初めてのキャンプでしたから、2003年は慣れがあった分、楽だったかもしれません。
それとブラジルだと用意しないといけないものが多いですよね。
アメリカならテーピングがなくなったとしてもスーパーマーケットに行けば買うことができることもありますが、ブラジルではそうはいきません。「なくなった」ということは絶対に許されないんです。
ですから今回も、日本から大きな段ボール箱20個の他、スーツケースで4つ分も持っていくんですよ。
【NAMARA】ブラジルに26日に行かれるわけですが、外国人FWの獲得が難航しているという状況の中で、「現地でFWを獲得すんじゃないか?」という噂もありますが、どうですか?
 
  【萩本氏】私はコーチングスタッフではありませんし、広報部でもないのでコメントは控えさせていただきます。

<会場、拍手>

【NAMARA】昨年はブラジルキャンプ期間中にアンデルソンが新たに加わりましたね?
【萩本氏】平岡コーチがサンパウロまで観に行ったりしていたんですよね。
【NAMARA】萩本さん的に、この選手いいぞと思われることもあるわけですよね。
【萩本氏】ありますよね。ただ試合や“選手の良いプレーだけ”を見ているわけにはいかないんです。「選手がケガをしていないだろうか」など、選手の動きを気にしながら見ています。ですから、以前のように試合を楽しむということはなくなりましたね。ゲームの見方が変わりました。
【NAMARA】2003年シーズン・第1クールについて聞かせてください。
【萩本氏】2002シーズンも開幕3連勝はなかったんですよね。第1クールで調子が上がらなくても、そんなに気にしていませんでしたね。ブラジルキャンプでしっかりやってきていましたから。
【NAMARA】新潟からブラジルへ行って、戻ってきてすぐ静岡へ行く――という寒暖の差に選手はすぐ反応できるんですか
【萩本氏】暖かいところから寒い所へ行くというのはまだいいんです。寒いところにいて汗腺もまだ拡がらないうちに暖かい場所へ行って動く――というのは辛い。だからブラジルキャンプの初期はキツかったかと思います。
 
 
 
 
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